2022.04.22

【トーナメント注目校】日本大 主務 鈴木廉さん『応援されるチームに』

4月23日に開幕する第71回関東大学バスケットボール選手権大会を機に

待ちに待った2022シーズンの大学バスケが始動する。


今回の企画では、華々しい大学バスケを裏で支える人々を取材した。

第4弾は、日本大で3年生次に学生コーチを務め、現在主務の鈴木廉さんだ。


――自己紹介をお願いします。

 日本大学、主務の鈴木廉です。


――日本大のスタッフになったきっかけを教えてください。

 日本大のマネージャーは、学年が上がるごとに役職が変わるシステムになっています。1、2年生は、基本的にマネージャー・トレーナー、3年生から学生コーチとなり、現在は主務をしています。

 スタッフになったきっかけは、元々教員を目指していて、バスケットの勉強をしバスケットIQを高めたいと思い学生コーチをやらせてもらいました。


――ご自身もバスケットボールをプレーされていましたか?

 小学3年生から高校3年生までやってました。


――日本大に入学することが決まってからすでにマネージャー・学生コーチになることは決めていましたか。

 元々は選手を希望していましたが、AO入試で入ったので、外部から部活に所属はできないと思っていました。しかし、高校の先生が大学の方に話をしてくれて、マネージャーにならなれるチャンスがあるということでマネージャーになりました。

 日本大が特殊なのかもしれないですが、入部できる人が限られていて、自分はチャンスがもらえたのでチャレンジしてみようと思ってやらせてもらっています。


――学生コーチの仕事内容を教えてください。

 練習中は、練習の中で監督とバスケットのことについて話していて、監督のアドバイスを選手に伝えたりしています。あとは、監督から指摘されたことを上手く呑み込めていない選手と話したりと、プレー面だけではなくメンタル面でもサポートしています。


――主務の仕事を教えてください。

 連盟に対する提出物等、学生コーチとは違って全体を総括しないといけないので、日本大として色々な人に見られているということを選手たちに意識させることを徹底する立場だと思っています。


――現在も学生コーチとしての仕事はしているのですか?

 ほとんどの仕事は任せていますが、下の子たちの負担が大きくなりすぎるときはサポートしています。


――学生コーチや主務は大学ならではの役職だと思うのですが、これらの役職がある意味は何だと思いますか。

 学生コーチは監督と選手両方の意見を聞き、その間に入って伝達を行うポジションだと思います。監督よりも年齢が近い分、選手の気持ちを汲み取ることができるので、監督からの指示や意見を納得させないといけない際にもメンタル面をケアして円滑に話を進めて行くことができます。そういった面で、学生のスタッフが必要なのかなと思います。


――スタッフをやっていてよかったと思う瞬間はありましたか?

 去年、学生コーチとして最初の大会となるトーナメント戦で優勝して、そこから日本大の見られ方が変わったと感じました。また、インカレを終えた後にいろんな人から声をかけてもらって、2年生の時の日本大から3年生の時の日本大学で周りから応援されるチームに少しずつ変わってきたかなと思い、そこに少しでも関われたということにやりがいを感じましたし、やっていて良かったと思いました。


――スタッフをやっていて大変だったことはありますか?

 監督と選手の板挟みになるので、どうしても監督の言っていることを通さないといけないときや選手にキツイ言い方をしなければいけないときに心が痛みます。あとは選手に伝えるのに少し感情的になってしまい、自分の未熟さを改めて感じるときがあるので、そういう時はまだまだだなと思います。


――スタッフとして活動して行く中で心がけていることを教えてください。

 日本大は、監督と選手が思っていることを言い合える環境です。その環境を活かして行くためにも、で選手が感じていることを上手く監督に伝えたり、監督が言っていることを間違えがないように選手に伝えるということは心がけています。


――今後どのようなスタッフになっていきたいと思いますか?

 インカレ優勝に貢献したいというのと日本大のバスケットボール部として色々な方面の人から応援されるようなチーム作りができるようまとめていきたいと思います。


――自身の夢や目標に活かせる経験があったら教えてください。

 社会に出て、管理職のような立場になったら色々人を動かしたりと仕事の効率を考えなくてはならないので、現在の経験は役に立つと思います。

 また、自分は教員になりたいと思っているので、選手に対する接し方、伝え方・言い方について注意をしてきたので、学生に対して接する際にも、そういったことを考えられるようになるのではないかと思います。


――トーナメントの目標を教えてください。

 チームとしては、昨年同様優勝したいです。

 個人的には、入学してから大東文化大には1回も勝てていないので、大東文化大と当たったら勝ちたいです。



大学バスケは、決して一流選手だけが輝く舞台ではない。

学業や自分の生活と両立してバスケを続ける選手、バスケは未経験ながらもチームを支えるマネージャー、選手を引退し将来の目標の為に新たなステージに進む学生コーチ。

共通して言えることは、バスケットボールが好きであるということだ。

スプリングトーナメントでは、そんな彼らの働きにも注目したい。


〜71stスプリングトーナメントプログラム鋭意作成中〜

今回の企画ページでは、日本大飯尾キャプテンをはじめ豪華メンバーの幼少期など、ここでしか聞けない裏話が盛り沢山!?

プログラム発売までお楽しみに!!

Writer
田山 穂香(タヤマ ホノカ)

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