2023.08.19

【第99回リーグ戦 注目選手】中央大学#0 樋口蒼生選手

中央大学のゲームキャプテンとしてチームを牽引する中央大学#0樋口蒼生選手。

スプリングトーナメントでの惜敗を受け、誰よりも再起に燃える樋口選手にお話を伺った。


――羽黒高校から中央大学進学した理由

正直言うとあんまり大学から声がかかっていなくて、インターハイで監督の松山さんに声かけてもらって、そのまま決定していくっていう感じです。あとは兄がいたので、まあいろいろ中大がどんな感じなのかを聞いてて、兄貴の影響っていうのが強いと思います。

 

――昨シーズンを振り返って

4年生の活躍がすごく大きくて頼りっぱなしのシーズンだったなというのが率直な感想で、

トーナメントから1年間、戦術は特に琉さんと吉田さんに頼りっぱなしでまあそこがうまくいっているときも悪いときもあったけどまあ、総合的に見たら悪いシーズンではなかったけど、もうちょっと勝ちたかったなと。

 

インカレでは本当はスタメンだった濱野裕稀さんが病欠で出れないっていう中で、繰り上がって僕がスタメンで、まあ先輩の思いも含めての活躍だったので、二人分という意味では普通の活躍かなという風には思います。


――スプリングトーナメントを振り返って

やっぱり下級生のチームのだめなところっていうかだめなところを気持ちのままに言ってくれて、四年生もやっぱり頑張んなきゃいけないなという風に思ってて、スタッフも結構反省はしてたんですけど、やっぱり下級生よりかは上級生の4年生が変わっていかなきゃチームが変わんないと思ってたんで、ミーティングの回数はだいぶ増えたかなと思ってて、チームの誰が指揮を取るとか誰が戦術考えるとかも色々変えながらやってきて、新人戦はベスト8で負けたんですけど、けが人もいる中で後輩たちができることをやってくれたかなと思ってて、いい方向に進んでるなという実感はあります。


――新人戦期間を経て

去年までは新人戦期間になると上級生と下級生で別のチームみたいな感じで結構チームがバラバラだったんですけれど、今年はその期間も1つになろうということで上級生はオフとかじゃなくて一緒にずっと練習してたし、下級生たちが練習試合行っている間は僕らがちゃんとした時間に体育館に集まって練習したりワークアウトしたりウエイトしたりそういうことを重ねていったので今までの中央大学と比べたら濃い時間を2,3か月過ごせたかなと思います。


――チームでの役割分担について

内尾は内尾でチームのキャプテンとして役割があって、僕は副キャプテンでもあるんですけど、戦術は自分が任せられているので、内尾は結構みんなに任せるとこは任せて頼ってくれているので、そこは期待に応えられるようにしています。戦術に関してはチームのみんなから僕がやった方がいいんじゃないかっていうのも言われてたし、僕もやりたいなと思っていたので、自分からやりますって言って勉強しながらやっています。


――目標達成のために

やっぱり大きな目標は、兄が立てた日本1を目標に頑張ろうと思っています。今までどうしてもベスト8で止まってしまっていて、僕らの新人戦だけベスト4ですけど、今年のトーナメントは1回戦で負けてしまって、なかなか1歩、2歩って進まない中で、どうやったら自分たちが勝てるのかっていう戦術はすごい今は1番考えています。

それに加えてバスケに対してどれだけ熱くなれるのかって僕的にすごい大事だと思っています。


――チームの現状

トーナメントでの経験と新人戦を経て、チームが底上げされてるとは感じています。まだ練習試合をそんなにやっていないので、チームが実際どういう立ち位置かわからないですけど、練習中からも去年にはない走り込みとか体も鍛えてますし、そういう細かいところから練習中の一つひとつの強度だったりも高まってるんじゃないのかと思っています。

石口が新人インカレから戻ってきて、彼はすごく考える選手なので、新人インカレの時もあいつがベンチでこうした方がいいんじゃないかって周りに指示を出していたし、そういう面は1年生から知識だったりアドバイスをだしてくれるので、そこは助かってます。

 

――大学でキャリアを終えた後について

Bリーグに進みたいと思っています。去年インカレ終わりに地元の山形で練習生として少しお世話なってたので、できれば地元がいいかなって思ってます。


練習生として参加させてもらったときは、一つひとつの強度の違いだったり、スクリーンのかけ方だったりとかそういう足さばきとか、細かい部分がすごい目に見えて違いました。そういう経験もすごい役に立っているかなと思うので、そういうのを後輩に還元していけたらなって思ってます。


――リーグ戦を勝ち抜くために欠かせないことは

去年以上に僕たちは体鍛えて走り込みもしているんで、そこでは負けないっていうのと、去年は7,8人しか出られなかったので結構体力的にきついなって思ったんですけど、今年は去年よりは出れる人数増えて、チームで戦えるっていうのが今年のうちの一つの特徴だと思います。4年生の経験を下級生にどれだけ伝えることができるかっていうのもすごい大事だと思うので、4年生にすごいかかってくると思います。


――中央大学の注目選手

4年生は内尾聡理で、うちの大黒柱として頑張ってくれていますし、あんまり口数は多くないですけど、やっぱり背中で見せる頼もしいやつなんでラストシーズンは暴れてくれるんじゃないかって期待してます。

3年は、西村慶太郎で、同じガードなんですけど、こうずっと一緒にマッチアップで練習ずっとやってきてて、プレータイムは去年までは多くはなかったですけど、力は持ってるんで、あとはもうそれを発揮するだけなので、どこまでできるかって僕も楽しみです。

2年は、島﨑輝。あいつは新人インカレであれだけスリー決めたので、対策されるだろうし、そこでもう1枚殻を破って一つ上に行けるかどうかはやっぱあいつ次第だし、195くらいあってあの動きできるっていうのはすごい1部の中でもそうそういない貴重なプレイヤーだと思うので、だからこそもう一歩二歩ステップアップしてくれたらいいなって期待をこめて輝です。

1年は坂口大和ですかね。高山が怪我してて出れないなかで、大和はまだ健康なんで、まだ波はあるんですけど、オフェンスもディフェンスもセンスがピカ1ですね。あいつは結構やるときはやる、リーグ戦も初めてだし、試合に出してみないとどんな感じか分からないし、慣れないところもあると思いますけど、徐々に俺たちが引っ張ってあげながら伸び伸びやってほしいなって感じです。


――リーグ戦の目標

もちろん全部勝ちたいですけど、1週目でしっかり上位に入るっていうのはマストでやるのと、過去の傾向を見てもシード権を取らないチームはインカレで

優勝できないので、何としてでもまずはシード権、あわよくばベスト4の四つ角を狙ってインカレにこう万全の状態で臨みたいと思ってます。


スプリングトーナメントでは惜敗を喫した中央大学だが、新人戦では好成績を収め、下級生たちが力を伸ばす。

悔しさをバネに中央大学はどこまで成績を伸ばすことができるか。

Writer
松村 昂(マツムラ コウ)

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