2020.10.08

オータムカップ2020に懸ける思い~白鷗大学板橋選手インタビュー~

10月10日(土)から11月7日(土)にかけてオータムカップ2020が行われます。コロナウイルス感染症の影響でトーナメント、リーグ戦が中止となり、今シーズン初戦となるがインカレ出場をかけた負けられない戦いとなる。


今回は白鷗大学#3板橋選手に話を伺った。昨年快進撃を続けた白鷗大の中でも、一際輝きを見せた注目すべきプレイヤーだ。


これまでのバスケットボールのキャリアは?

バスケを始めたきっかけは、姉と兄がやっていて、楽しそうだなと思ったことです。姉たちが5つくらい歳上なので、小学校入学前から練習にはたまに参加していましたが、正式に始めたのは小学1年生の時です。ミニバスの時は県で2位でしたが、中学校はあまり強いところではなく、高校はつくば秀英高校でしたが、ずっと土浦日大高に負けて2位でした。


つくば秀英高に進学した理由は?

自分の2学年上で、つくば秀英高に進学した青木さん(日本大学19年卒、現・日立金属ブルドッグス)という方がいたんですが、自分とはミニバスの頃から一緒にやっていたので、また一緒にやりたいと思って進学しました。高校の時の思い出の試合は、高校3年生の時に国体のメンバーに選ばれて、そのチームでやった試合です。国体では、残念ながらミニ国体(国体の地区予選)の決勝で千葉に負けてしまいました。


白鷗大学に進学した理由は?

もちろん声を掛けていただいたのもあるんですが、自分の高校があまり強くなかったこともあって、有名かつ強い大学には強い高校出身の選手が行くというイメージがあったんですが、あまり選手の知名度は高くなくても強い大学である白鷗大学からお誘いをもらって、ここでやっていこうと決めました。もともと関東1部でやっていける自信があまりなくて、2部や3部のチームに進学するか迷いましたが、最終的には白鷗に決めました。


昨シーズンを振り返って

昨シーズンは4年生が多く、頼ってしまった部分も多くあったかなと思います。昨シーズンのスプリングトーナメントで優勝したり、インカレでベスト4に入ったりしたことは自分の中でいい経験になったかなと思います。チームとしても、厳しいディフェンスから早い展開のバスケットを繰り広げるという、自分たちのやりたいバスケットをしっかりできたので、ああいった結果につながったと思います。自分はそれまではBチームでプレイしていて、初めての舞台で緊張もしましたが、自分の成長につながったなと思います。そうした舞台で1年間揉まれてきたので、今年が勝負だと思っています。


昨シーズンの思い出の試合は?

スプリングトーナメント決勝です。自分にとって初優勝の試合ですし、Aチームに昇格して初めての大会だったので、優勝できたことがすごく嬉しかったです。



コロナウイルス禍でのチーム状況は?

チーム練習を開始したのは6月か7月だったと思います。徐々に自主練から始めていって、それを1ヶ月程続けた後に本格的な練習再開となりました。チームでの本格的な練習再開後には怪我人が何人か出てしまい、チームとして本調子ではなかったですが、3週間ほど前(インタビュー日:10月4日)からようやく全員で練習を再開しました。コロナウイルス禍の影響で練習ができない中、選手みんながそれぞれ自主練などをやってくれていたので、今のチームの状態は結構いいと思います。練習試合は9月にいくつかこなした程度で、あまりやってはいないです。


今シーズンのチームの特徴は?

昨シーズンとあまり変わってはいないのですが、前からディフェンスを頑張って早い展開に持ち込むというのが自分たちのバスケットだと思います。昨シーズンと変わったところは、ベンチメンバーの誰が出ても力量が落ちないというところです。層の厚さが今シーズンの強みです。逆に、怜緒さん(20年卒、現・滋賀レイクスターズ)のように点が取れる選手が抜けたので、今シーズンは全員で点を取るスタイルに変わりました。また、昨シーズンはシェッハ(20年卒、現・鹿児島レブナイズ)がいたおかげでリバウンドが取れていましたが、今シーズンはリバウンドも全員で頑張らなければいけないと思います。


オータムカップ2020の組み合わせに関して

初戦の神奈川大学は、白鷗にとっては少し相性が悪く、苦手意識もありましたが、小酒部(神奈川大、現・アルバルク東京)選手が抜けてチームがガラッと変わってくると思うので、楽しみです。



今シーズンの目標は?

目標はやっぱり優勝です。オータムカップもインカレも優勝を目指します。個人としても、ガードの選手は重要なので、チームメイトを不安にさせないようにしたいです。ガードはプレイ面はもちろん、声を出すなどのメンタル面でも引っ張っていかないといけないので、そういったところも頑張りたいです。


今シーズンの注目選手は?

やっぱりヒデ(東北、4年)だと思います。オールラウンドな選手で、バスケIQが高くチームに欠かせない選手だと思います。


網野HCはどんな方ですか?

網野さんはすごく関わりやすくて、いろんなことを話しやすいです。プレイにも網野さんの形があるんですが、チームでそれと違う形がいいとなれば変えてくれるし、網野さん自身もプレイヤーだったので、選手の気持ちをよくわかってくれる方です。昨シーズンは網野さんが就任して2年目で、網野HC体制の成果が出た年だったと思います。


スプリングトーナメント優勝、リーグ戦で数々の接戦での勝利など、数々の名シーンを生んだ白鷗大学。

主力が多く抜けた中、新戦力とのマッチングで新たな化学反応を起こせるか期待である。

Writer
高道 響(タカミチ ヒビキ)

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