2023.04.07

【トーナメント注目校】中央大学キャプテン 内尾聡理選手

第72回関東大学バスケットボール選手権大会、通称スプリングトーナメントの開幕と共に、大学バスケの2023シーズンが幕を上げる。

スプリングトーナメントはその名の通りトーナメント形式の大会であり、一発勝負で関東の王者を決める。今回は、注目校10校のキャプテンに話を伺った。


第3回は、抜群のセンスから得点を量産し、内なる闘志でチームを牽引する中央大学の要、内尾聡理選手だ。


--自己紹介をお願いします。

中央大学4年の内尾聡理です。


--大学3年間を振り返ってみていかがですか?

めちゃくちゃあっというまでしたね。コロナもあって1年の時は試合も少なかったですし本当にあっというまだった感じがしました。

高校は、良くも悪くも怒ってくれる人がいて、やらされるっていう言い方は良くないですけど、やることがみんな一緒にあってそれをこなせば大体1日が終わるっていう感じなんですけど、大学に入ってヘットコーチが忙しくて練習に来れない日が多くて、そうすると選手たちの時間が増えて、一日体育館がつかえるわけではないし授業も一日中あるわけではないので自由な時間が増えるというか人に干渉されない時間が増えて、そこでスキルだったりウエイトだったりを自分で考えなきゃいけないことが増えた分、それもそれで今後大切になってくると思うので、そういう面ではだいぶ変わったなと思います。


--昨シーズンを振り返っていかがですか?

昨シーズンは、春からケガみたいな感じで始まって、正直全然納得のいくシーズンが送れなかったですし、去年インカレでああいった形で東海大に負けて、トーナメントでは勝てたので、そこで成長の差がインカレに出たのかなと思います。チームとしても個人としてもめちゃくちゃ悔しいシーズンだったと思います。


--内尾選手がキャプテンに就任された経緯を教えてください。 

もともと4年の人数が少ないので、1年の頃から学年リーダーを決めていて、そこで自分がやっていたのもあって、まあキャプテンは誰がやっても変わらないと思うので、一応学年リーダーだからみたいな感じで経緯とかはあまりないです。


--内尾選手が思い浮かべる理想のキャプテン像とは?

歴代のキャプテンが一人ひとり素晴らしかったんですけど、一人で引っ張っていくというか、一人のめちゃくちゃ頭のいい人がいてその人についていけば大丈夫みたいな感じのキャプテンが多かったので、自分は全然そういうタイプじゃないと思うので、みんなと一緒に考えて、先頭に立ってチームをいい方向に導いていけるキャプテンになりたいと思います。

これはチームで話したんですけど、まずミーティングを増やそうっていうのがあって、去年も増やそうとは言っていたんですけど、実際行動に移せていなかったので、週一でやっているんですけど、そういう全員が話す機会とか、まとまってみんなで考える時間を増やせればなと思っています。

 

--チームの現状はどう捉えていますか? 

去年は中央大学としても渡部さんだったり吉田さんだったりと個々で強い選手、絶対的に必要な人がいたので、今年はそこが抜けちゃって絶対的に必要な選手っていうのがいないのが現状なので、そこで全員がどう一日一日ステップアップできるか、去年の東海大ではないですけど、一年間通してみた時に大きく成長できればいいなと思います。今は色々上手くいかないことが多いのですけど、これから一つずつステップアップしていけたらと思います。


--中央大学が勝つために欠かせないことは何だと思いますか?

日々成長していくっていうのが一番かなと思います。去年なかったんですけど、自分たちがどういうチームになりたいかっていうのを今年の4年生で話し合って、キーワードとしてカタカナで「シンカ」っていうのを出したんですけど、どんどん成長していく「進化」だったり、新しい価値っていう意味の「新価」っていう色々な意味があって「シンカ」にしたんですけど、やっぱり今言った成長っていう意味でもそうですしシンカしていかないと今年は絶対に勝てないと思うので、色んな人から支援してもらえるようになってからのチームとしての価値であったり組織力っていうのは今年は優勝するためには必要なのかなと思います。


--内尾選手自身の将来のビジョンというのはどのように描いてますか?

正直去年とかめちゃくちゃ迷ってたんですけど、今まで小学校からバスケを続けてきて、プロになりたいなとか思ってたので、とりあえずBリーグは目指したいなと思って今頑張っているので、とりあえずはBリーグです。

 

--中央大学の注目ポイントを教えてください。

絶対的なエースがいないって言ったんですけど、逆に一試合一試合違った選手があらゆる事柄でヒーローっていうのが出てくるんじゃないかなと思うので、得点だけじゃなくて自分たち体もでかくないし身長も高くないのでディフェンスだったりベンチでの声掛けだったりとその試合でのヒーローっていうのを見つけてもらえると楽しく試合が観れるんじゃないかなって思います。


 --中央大学の注目選手を教えてください。

自分らの代だとそれこそ蒔苗だったりとかは代表にも選ばれて自信とかもついてると思いますし、やっぱどこが相手でも蒔苗のスリーポイントは脅威だと思います。

3年だと小川とかですかね。爆発力のある選手で中大にはあまりいないような個で打開できるような選手ですし、これから引っ張っていくのはあいつになると思うんで、小川は注目です。

2年は宮内ですね。久岡とかもめちゃくちゃいいんですけど、個人的には宮内に期待したいです。ガードが今ポジション争いが激しくて、あいつも正直プレータイムをたくさんもらえるかは分からないんですけど、自分的にはゲームチェンジャーというか、ゲームの流れを一気に変えてくれるような存在になれるんじゃないかなと思っていて、河村(河村勇輝、現横浜ビー・コルセアーズ)みたいな、めちゃくちゃ似てるわけじゃないですけどディフェンスとか見てるといけるんじゃないかなって思ったりするので、期待してます。

1年は坂口は身体能力がすごくて、中大にはあまりいないような身体能力キャラなんで、あいつも学年上がるにつれてエースになれる存在だと思うので、注目ですかね。


--最終学年としてトーナメントに臨む意気込みをお願いします。

トーナメントは去年東海大に勝ってベスト8入ったんですけど、その次で負けて負けてと負けが続いてしまって結局いい成績は残せなかったので、もちろん一つ一つ勝っていくことが大事なんですけど、最終的な目標が日本一なので、勝つにしろ負けるにしろトーナメントでは成長していけたらと思います。もちろんトーナメントも全力で優勝を目指しますけど、その前にチームとしてワンランク成長できるように、全員がステップアップできる大会にしていきたいと思います。



昨年は思うような結果を残すことができなかった中央大学。内なる闘志を秘め、キャプテンとしてチームを牽引する中央大学の要内尾選手の初陣はいかに。

Writer
松村 昂(マツムラ コウ)

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