2022.04.21

【トーナメント注目校】東海大 学生コーチ 西尾昂也さん『夢の実現のために』

4月23日に開幕する第71回関東大学バスケットボール選手権大会を機に

待ちに待った2022シーズンの大学バスケが始動する。


今回の企画では、華々しい大学バスケを裏で支える人々を取材した。

第3弾は、東海大の学生コーチ 西尾昂也さんだ。


――自己紹介をお願いします。

 東海大学、学生コーチの西尾昂也です。


――学生コーチになったきっかけを教えてください。

 高校時代に怪我もあって思うようにプレーできない中で、教員か指導者になりたいという夢があったので、東海大出身の恩師にその夢を話したところ、学生コーチを勧められ、学生コーチを志しました。


――数多くの強豪校がある中で東海大を選んだ理由はありますか。

 陸川HCの下でバスケットをしたいというのはずっとあったのと、いろんな人が東海大に入ってバスケの楽しさを思い出した、陸川コーチが思い出させてくれたという話を耳にしていたり、スタッフでもBリーグや教員で有名なコーチを派出しているのでそういった最高の環境で勉強したいと思いました。


――学生コーチになろうと思ったのはいつ頃からですか。

 高校3年の夏ですね。インターハイが終わってからです。


――学生コーチの仕事内容を教えてください。

 練習のサポートであったり練習の改善点を映像を用いて挙げたりして、日々の練習の向上をしています。試合中は、おもにライブでどのようなことが起こっているかをベンチで整理することと、スカウティングのデータを集計しています。


――チームに学生コーチがいる意味についてどのように考えていますか。

 陸川HC一人では手の届かないところをサポートしていることは非常に大きい役割だと思っています。


――学生コーチをやっていて良かったと思う瞬間を教えてください。

 色々な方々と交流してバスケットの知識を得ることもそうですし、自分が選手と行ったワークアウトの成果が試合に出たときや、練習してきたものが形に出たときに非常に嬉しいなと思います。


――東海大学の学生コーチになる方法を教えてください。

 トライアウトが4月にあるので、そこで役職をトレーナーと学生コーチとマネージャーの3つのうちから希望して、編成期間を経て役職が決まっていくという流れになります。また例年だと、選手で入れなくてスタッフになる人もいます。


――学生コーチの仕事をするうえでもモチベーションというのはあると思いますが、どのようなことがモチベーションになりますか?

 自分ははっきりと指導者になりたいという目標があるで、目標に向かってやろうという感じです。また、試合があるとそれに向けて準備するので、試合が近づくとワクワクしますしモチベーションも上がります。


――学生コーチをやるうえで心がけていることを教えてください。

 最終学年で色々やらせてもらえることが増えたこともあり、理に合わないことを言うと選手たちが混乱してしまうので、まずは自分の中の知識で考えを整理して選手とチームを作り上げていくことを心がけています。また、毎日試合のレビューや練習の映像を見返して選手に的確なアドバイスができるようにしています。

加えて、挨拶など日ごろの行いは徹底しています。自分がしっかりしていないと言葉に説得力が付かないと思うので、日々の行動は常に気を付けています。


――学生コーチをやっていて大変だったことはありますか?

 選手も今まで第一線で戦ってきた選手が多いので、選手の意見と陸川HCが思う選手像のすれ違いもたまに起きてしまうので、そこは大変というか難しいなと思います。


――陸川HCからどのようなことを得ることができましたか?

 絶対に選手を否定しないところとポジティブな声掛けですね。試合の映像を見ていても改善点をネガティブに捉えるのではなく、こうしたらもっと良くなるというような考え方は非常に勉強になります。


――今後どのような学生コーチになりたいですか?

 選手の力を最大限に発揮できるコーチになりたいです。それをトップダウンで選手にやらせるのではなく、選手が自ら主体的に取り組めるような声掛けやコミュニケーションを取れるようになりたいです。


――トーナメントに向けての目標を教えてください。

 トーナメントはもちろん優勝を目指していて、自分としての目標は、準備を怠らないことだと思うので、試合前の練習に全力で取り組むのもそうですけど、スカウティングビデオなどのデータも詰めてやっていきたいと思っています。


大学バスケは、決して一流選手だけが輝く舞台ではない。

学業や自分の生活と両立してバスケを続ける選手、バスケは未経験ながらもチームを支えるマネージャー、選手を引退し将来の目標の為に新たなステージに進む学生コーチ。

共通して言えることは、バスケットボールが好きであるということだ。

スプリングトーナメントでは、そんな彼らの働きにも注目したい。


〜71stスプリングトーナメントプログラム鋭意作成中〜

今回の企画ページでは、日体大古橋キャプテンをはじめ豪華メンバーの幼少期など、ここでしか聞けない裏話が盛り沢山!?

プログラム発売までお楽しみに!!

Writer
松村 昂(マツムラ コウ)

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