2023.04.06

【トーナメント注目校】東海大学キャプテン 黒川虎徹選手

第72回関東大学バスケットボール選手権大会、通称スプリングトーナメントの開幕と共に、大学バスケの2023シーズンが幕を上げる。

スプリングトーナメントはその名の通りトーナメント形式の大会であり、一発勝負で関東の王者を決める。今回は、注目校10校のキャプテンに話を伺った。


第2回は、安定したゲームメイクと献身的なディフェンスを持ち味とし、昨年のインカレ優勝にも貢献した黒川虎徹選手だ。


--自己紹介をお願いします。

東海大学の黒川虎徹です。


--大学3年間を振り返ってみていかがですか?

1・2年ではなかなか試合に絡むことができなくて苦しい時間が多い中で、3年目になってようやく少しずつ出られるようになったので、大学3年間トータルで見るとやっぱり大変な期間だったなと思います。

1・2年の試合に出られなかったときに腐るのは簡単だったんですけど、自分にベクトルを向けてワークアウトだったりトレーニングだったりをやるっていう本当に細かいことを積み上げることができたんじゃないかなと思います。大学を通してみても、そういう細かいところが結構成長したと思います。

オフコートではバスケットの映像観たり、高校の時までは練習の映像を撮ってなかったのでコミュニケーションで終わっていたんですけど、大学入ってからはオフコートでも練習の映像観たり、試合やBリーグを観たりそういう感じでバスケットをよく観るようになって、オフコートでもバスケットのことを考える時間が増えました。


--昨シーズンを振り返っていかがですか?

昨シーズンはやっぱり勇輝(河村勇輝、現横浜ビー・コルセアーズ)が抜けてなかなか結果が出ずに、その中で自分たちがどういうチームになりたいのかであったり、裕樹さん(松崎裕樹、現横浜ビー・コルセアーズ)であったり怜さん(島谷怜、現レバンガ北海道)が自分たちなら絶対にできるっていうふうに言ってくれて、本当に粘り強く闘えたシーズンではあったと思います。


--黒川選手がキャプテンに就任された経緯を教えてください。 

自分がやるというか、自分だろうなという感じで決まりました。


--黒川選手が思い浮かべる理想のキャプテン像とは?

チームが落ちそうなときに自分がいれば大丈夫って思われるキャプテンです。最近自分で思うのが、第三者が見てどう思うかで変わるっていうことで、そういった部分を意識して自分ができる最大限のことをやることで理想のキャプテンに近づけると思います。第三者から見て、理想のキャプテンと思われることが理想ですかね。

 

--チームの現状はどう捉えていますか? 

チームの現状としては、1月から新チームが始まってチームミーティングとかしっかりできていて、その中で今年は「インカレ優勝」と「原点回帰」という目標を掲げてやっているので、ディフェンスにフォーカスしてこの3か月いい方向でできていると思います。


--東海大学が勝つために欠かせないことは何だと思いますか?

それは本当にディフェンスですね。自分たちは留学生がいないのでどれだけディフェンスで抑え、どれだけボールにプッシュできるかが結果に直結してくると思うので、本当にディフェンスです。


--黒川選手自身の将来のビジョンというのはどのように描いてますか?

Bリーグでプレーすることと、自分のような選手になりたいと思ってもらえるような選手になることです。セカンドキャリアとして最終的には、バスケットボールに関われたり、教員としてバスケットボールを広めたりすることができたらと思います。

 

--東海大学の注目ポイントを教えてください。

泥臭いディフェンスやリバウンド・ルーズボールを徹底するところは注目ポイントだと思います。

 

 --東海大学の注目選手を教えてください。

1年生だったらやっぱり轟琉偉や中川知定真。3年だったら、最近ハーパーも良くなってきてますね。4年生はまあ自分の仕事をやってくれるので、この辺ですかね。


--最終学年としてトーナメントに臨む意気込みをお願いします。

自分たちの目標としているところがインカレ優勝なので、それを達成するためにはトーナメントでどれだけ自分たちのやるべきことをやれるかっていうのが大事になってくると思います。優勝を目指すのはもちろんなんですけど、その中で自分たちのディフェンスがどれだけ通用するか、目の前のことに集中することがトーナメントでは重要だと思います。


前回大会のトーナメントでは悔しい結果に終わった東海大学だが、インカレでは悲願の優勝を果たした。新チームとなった今、勢いそのままにシーズン初タイトルとなるか、注目だ。

Writer
松村 昂(マツムラ コウ)

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