2022.04.20

【トーナメント注目校】筑波大 学生コーチ 丸子大輝さん『社会に出て活かせる最高の経験』

4月23日に開幕する第71回関東大学バスケットボール選手権大会を機に

待ちに待った2022シーズンの大学バスケが始動する。


今回の企画では、華々しい大学バスケを裏で支える人々を取材した。

第2弾は、筑波大の学生コーチ 丸子大輝さんだ。


――自己紹介をお願いします。

 筑波大学2年、学生コーチの丸子大輝です。 

 

――学生コーチになったきっかけを教えてください。

 自分は、高校2年生の夏に選手からマネージャーに転向しました。マネージャーの仕事をして行くにつれて、大学でもバスケットボールに関わっていきたいと思い、大学入学後にスタッフ募集を見て、学生コーチになろうと思いました。 

 スタッフといっても、主務・副務、マネージャー、アナリスト等色々ありますが、自分は、練習メニューを組み立てたり、選手とコミュニケーションを取って練習の補助をしたり、スカウティングをしたりすることが自分のやりたいことだなと思ったので、学生コーチになりました。

 

――ご自身でプレーされていたということですが、バスケットボールはどのくらいやられてきましたか?

 選手としては、小学校3年生から高校2年生の夏までやっていました。 

 

――筑波大の学生コーチになる方法を教えてください。

 筑波大の場合は、選手とスタッフの募集が毎年あるので、そこに応募するとなることができます。 

 

――学生コーチになるために、セレクション等はありましたか?

 筑波大はないです。

 

――学生コーチの仕事内容を教えてください。

 練習のファンダメンタルの部分を学生コーチで担当させてもらっていて、あとは練習の補助がメインとなっています。

 試合中は、自分は試合のレコーディングを担当しています。

 

――学生コーチという役割は、小中高の段階にはない大学バスケ特有の役割だと思います。チームに、HC・ACがいるなかで、学生コーチという役割が大学バスケにある意味は何だと思いますか?

 高校までは、先生と生徒という関係でしたが、大学になると、選手も大人なので、ただ教えられるだけの関係ではなく選手からも意見をしたりしながらチームを組み立てて行くようになります。監督と選手の間に入って、チーム作りを円滑にして行くことが1番の意味であると思います。 

 

――学生コーチをやっていて良かったと思う瞬間を教えてください。

 昨年のインカレの対日本大戦で勝利できたことは嬉しかったです。日本大のスカウティングの一部を自分が担当させていただいていたので、少しは自分の働きが試合に活かせたのではないかな思えた瞬間でした。 

 

――学生コーチをする上で大切だと思うことを教えてください。

 曖昧なところを無くすということです。選手が疑問に感じたところを自分に話してくれる時がありますが、そういったときにうやむやにしないで監督やACと話をして必ず解決をするようにしています。

 

――学生コーチをやっていて大変だったことはありますか?

 スカウティングです。 

 

――スカウティングとは実際にどのようなことをしていますか?

 チームによって仕事内容は異なると思いますが、自分たちは試合の映像を用意して監督に渡すことと、スカウティングムービーとレポートを作成しています。そして、自分たちの作ったムービーをミーティングで選手たちに伝えるところまでが仕事です。

 

――今後どういった学生コーチになっていきたいですか。

 選手が試合で活躍できることが1番なので、それに少しでも貢献できるようになりたいです。 

 

――学生コーチで培った経験で、バスケに関わらず将来に活かせると思う部分はありますか?

 自分は、将来B.LEAGUEで仕事をしたいと思っているので、バスケットボールについての考え方は将来に直結すると思います。その他の仕事に就いたとしても、自分で考えた練習のテーマを的確に伝える、それが練習にしっかり現れているかを見てフィードバックし、より選手にわかりやすく伝えるという一連の流れは社会に出てから仕事をする上でどんな職種についても活かせる経験であると思っています。 

 

――トーナメントの目標を教えてください。

 チームが優勝するために、少しでも力になれたら良いと思っています。 

 

――大学バスケに関わりたいと思っていても、今まで一歩踏み出せなかった学生や、どのようにすれば良いかわからない新入生がいると思います。その人たちに向けてメッセージをお願いします。

 勇気を持って自分のやりたいことを口に出すことが大切だと思います。 

 学生コーチをやっていても、選手と意見が食い違い衝突することもありますが、そこで逃げてしまっては選手のためにも良くないですし、自分の仕事に対する責任も全うできないので、自分の意見は勇気を出して言い続けなければならないです。やりたいという気持ちがあれは誰にでもチャンスがあるので、勇気を出して自分のやりたいことをやることが大切だと思います。


大学バスケは、決して一流選手だけが輝く舞台ではない。

学業や自分の生活と両立してバスケを続ける選手、バスケは未経験ながらもチームを支えるマネージャー、選手を引退し将来の目標の為に新たなステージに進む学生コーチ。

共通して言えることは、バスケットボールが好きであるということだ。

スプリングトーナメントでは、そんな彼らの働きにも注目したい。


〜71stスプリングトーナメントプログラム鋭意作成中〜

今回の企画ページでは、筑波大中田キャプテンをはじめ豪華メンバーの幼少期など、ここでしか聞けない裏話が盛り沢山!?

プログラム発売までお楽しみに!!

Writer
田山 穂香(タヤマ ホノカ)

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