2021.10.02

2年ぶりのオータムリーグ ~東海大学伊藤選手インタビュー~

今年度、開催が決定した第97回関東大学バスケットボールリーグ戦(通称:オータムリーグ)。

2年ぶりの開催となるリーグ戦となる中、

注目校のキャプテンに意気込みを聞いた。


第15回は東海大学、伊藤領選手だ。



まず、東海大に進学された経緯を教えてください。

当時の試合を見たときに、陸さんをはじめ人柄の良さというか、BIG FAMILYが言葉だけじゃないと感じたこと、あとは同期のメンバー特に大倉颯太(4年、北陸学院)とプレーすることができることがとても魅力的に感じて東海に決めました。


伊藤選手ご自身で、1,2年生次を振り返ってみていかがですか?

高校の時は自分のチームって感じだったんですけど、大学に入ってバスケットのことをより勉強するようになって、先輩や周りとの差を感じていたのでそんな簡単に出場できるとは正直思ってはいませんでした。ですが、バスケットの知らなかった面を知れたし、バスケットへの考え方が変わったので、1年目では焦りとかは特になかったですね。2年目は、新人戦を優勝できたことは良かったのですが、秋から冬にかけてチームとしても個人としても良い結果を残せなかったので、悔しい気持ちはありましたね。

東海の良い時期悪い時期を両方経験されての昨シーズンでしたが。

 

昨シーズンはオータムカップとインカレの2大会しかなく、試合機会がとにかく少なかったので、負けずにインカレまで繋げられたらと思っていました。それが達成できたのは良かったですし、昨年の4年生が、コロナで練習ができない期間にズームだったり空いてる時間を考えてみんなで顔合わせてトレーニングしたりする機会を、大人スタッフと話して作ってくださっていたので、すごい良いチームだったなと思います。


特別指定選手としてBリーグを経験し、感じたことはありますか。

 

もちろん自分の課題、これから磨かなくてはいけないものっていうのは目に見えてわかったところがあります。今シーズン始まった時に、自分達はB1のチームに勝つっていう目標を立てたので、Bリーグを経験して、自分のためじゃなくて、チームがB1 に勝つために必要なものをチームに還元したいっていうのもあってBリーグに行ったところもあるので、どうやったらB1のチームに勝てるのかっていうのを考えた時期ではあります。

 

特に今年は東海大の多くの4年生が特別指定選手としてBリーグを経験しましたが、チームの中でその後変化はありましたか。

戦術面のはすごい変わった部分はあるし、引き出しは増えた部分はあります。颯太がいろいろ意見を出してくれる部分もあって、いろんなチームを見て、自分達でも使えるんじゃないかっていうのを出し合っているのでそう言った部分は良い意味で変わった部分ではあります。


続いて今シーズンのことをお聞きします。

伊藤さんがキャプテンに就任した経緯を教えてください。


インカレが終わって、自分たちのシーズンになるので、みんなが特指に行く前に自分達の学年でミーティング開いて話し合いをする中で、新人戦で自分がキャプテンをしたっていうのもあると思うんですけど、他の人からもキャプテンやって欲しいっていう声があったので、自分も覚悟ができて、みんながそう言ってくれるなら引き受けるっていうことを言ってなったって感じです。

 

今年度のスプリングトーナメントでは東海大が優勝候補筆頭と言われているなかで、日本大に最後負けてしまう形となりましたが、振り返ってみていかがですか。


決勝だけを見れば、インサイドの部分だったりとか、アウトサイドのシュートが、水物ですけどあの試合は良くなくて。チームとして最初は競っていても徐々に我慢してやれば大丈夫だろうと話していたのが徐々に焦りに繋がってああゆう結果になってしまったかなって言うのがあって。でも、負けたからと言って全部が悪かったわけでもないですし、他の試合を見てもやっぱり自分たちのやるべきことっていうのは徹底してできていた部分があると思うのでネガティブになりすぎず、これからも自分達のやるべきことに目を向けていればいいんだなと言う風には思いました。自分たちが目指してるのは優勝なので、その目標に対してそれに見合った結果が残せなかったっていうのは、チームとして悔しい部分ではあります。

今年度のトーナメントは延期が重なりましたが、どのような影響がありましたか。

自分たちに関しては、2回目の延期くらいから、どうやって体をトーナメントでピーキングに合わせるかって言う部分でトレーニングの内容がちょっと曖昧になった部分があったのでそこの部分が、すごく難しい部分ではあったし、トーナメントでも足をつってる人が見られたりってこともあったのでそういったところで筋肉の管理というか、大人スタッフに任せていた部分はあったんですけど自分たちも考えるべきであったし、難しい部分ではあったかなと思います。あとはランとか持久的な部分でも、他大学ともあまり試合ができない状況なので、そう言った部分はすごく難しいなという風には感じてました。怪我人は、1人2人はいたんですけど、練習抜けるほどとかではなく、向き合ってできるほどの痛みだったので影響はありませんでした。


リーグ戦の開催は2年ぶりですが、リーグ戦を経験している選手が数少ない状況で、個人としてもキャプテンとしても、戦っていく上で注意しなくてはいけないポイントはどこだと思いますか。


今年は本当に負ける気はないんですけど、仮に負けたとしても、リーグ戦は次があるものなので、良い意味で心の切り替えが大事だし、1試合1試合自分達の課題も個人の課題も見えて高められるものなので、そこに対して向き合って、妥協をしてはいけないものだと思っています。


リーグ戦の目標を教えてください。


まず、インカレに繋がる大事なものなので、形はどうなるかわからないですけど、例年よりは試合数が少ないので、その面に関しては去年同様全勝してインカレにつなげたい気持ちが、チームとしても前回のトーナメントでの負けを経て強くなっている部分がありますし、4年生として残り少ない試合なので一つひとつ大切に、感謝の気持ちを忘れずに試合できたらなと思います。

最後に、注目選手を挙げてもらえますか?

1人目は、1年生から、今回スプリングトーナメントにいなかった金近(金近廉、1年、関西大北陽)。サイズもあってすごく万能なので、彼の力が加わることによってまたトーナメントとは違った東海のやり方も少し見られるかなと思うのでそこに注目して欲しいです。あとは西田兄弟(西田公陽、2年、陽成、1年、福大大濠)です。今回のトーナメントは、自分の役割を確立した、2人にとってすごくステップアップできたトーナメントだったと思うので、そういった部分でまた2人の成長を見てもらえたら面白いんじゃないかと思います。


常に一歩先を見据え、プロに匹敵する実力と品格を保ち続ける東海大学。

トーナメントでの敗戦を乗り越え、再び王座奪還を目指す。


Writer
谷嶋 瑞希(ヤジマ ミズキ)

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