2019.08.21

オータムリーグ に向けて〜キャプテンたちの想い〜

8月24日(土)から11月10日(日)にかけて第95回関東大学バスケットボールリーグ戦(オータムリーグ)が行われます。約2か月半に及ぶ今シーズン最後の戦いであり、更に12月の上旬に開催される、第71回全日本大学バスケットボール選手権大会(インカレ)の出場を懸けた負けられない大会となります。


今回は1部リーグ所属の早稲田大学を代表してキャプテンの#39桑田に密着した。2015年度のリーグ戦入れ替え戦で1部復活を果たした早稲田大であったが、近年は選手の頭数が比較的少なく、長期戦となるリーグ戦では選手層の厚い大学相手に頭を悩ませ、結果が奮わずにいた。そんな中、昨年度のインカレでは長谷川や濱田(2018年度卒)が中心となり前回大会日本一に輝いた大東文化大を接戦の末下すというアップセットを起こした。今シーズン、昨シーズンの主力が卒業し若いチームとして生まれ変わった新・早稲田大に期待したい。


今シーズンのチームの現状と課題は?

他の大学に比べて下級生が多く1年生でも試合に絡んでいる選手が沢山いるなかで、下級生ならではの勢いや持ち味といったところが、昨シーズンよりも良いことだと感じています。ですが、逆に若いチームならではといった感じで1つ1つのプレイに感情的になりすぎたりであるとか、自分でコントロールしきれない部分に改善の余地があると感じています。


リーグ戦に向けてチームで取り組んでいる練習や意識して行っていることは?

今シーズンはスプリングトーナメントや早慶戦で思うような結果が出せなかったこともあり、チームで『何か変えなきゃいけない』という話になりました。そこで、練習に対する意識や取り組み方を一から見直し、自分たちが掲げた目標に向かうチームの姿を再確認しました。高い意識をもっていないと結果が残せないという認識はチーム全体であったので、細かいところも見直していました。


キャプテンのリーグ戦にかける想いとは…

自分が入学した代から早稲田大が1部に復活をして、そこから今までずっと1部でやれているのは先輩方が積み上げてきたものの成果だと思っているので、自分がそうしてもらったように後輩たちにも来年度以降も1部でプレイしてほしいという想いもありますし、自分自身も最高学年になって、第一線の場でバスケットをするというのが今年が最後になると思うので、とにかく自分のできることは全力でやっていこうかなと強く想っています。


今後のチームの目標は?

春先から『学生日本一』という目標を掲げていて、トーナメント・早慶戦・リーグ戦といったすべての大会がそのための通過点であると思っています。そのなかでリーグ戦に関しては、インカレの出場権を絶対に獲得して『学生日本一』に挑戦するためにもベスト8以上かつ去年の成績(前回大会は10勝12敗で8位)を超えて、チャンスがあればどんどん上位に食い込んでいきたいなと考えています。


注目選手、注目してほしいプレイは?

注目してほしい選手はいっぱいいますね(笑)その中でも3年の#41小室と#14柳川、2年の#7宮本に注目してほしいです。#41小室は3年生になってより頼もしい選手に成長していると思いますし、#14柳川は今年に入って一気にプレイタイムを獲得して着々と成果をだしているのが(スコアの)数字でも分かるようになったので、彼のガッツ溢れるプレイに注目してほしいです。#7宮本は昨シーズンは1年ということもあって控えめなところもありましたが、2年目になって彼なりに少しずつ責任感が芽生えだしていて、今シーズンのトーナメントや新人戦でもチームの中心となる場面が何回かあったりして。まだ大人しいところもあるんですけど少しずつ彼の内に秘めた気持ちを出してきてくれているのでリーグ戦中の成長にも注目してほしいですね。また、早稲田大は1部リーグの他の大学に比べてサイズが無い分、1部リーグで戦っていくには難しいところもあるんですけど、それでもリバウンドの競り合いやルーズボール、オールコートのプレッシャーディフェンスなどが自分たちの持ち味だと感じていますし、それをやらないと勝てないのでそういった泥臭いプレイに注目してほしいです。


早稲田大は吉岡HCが常に練習をみているということもあり、非常に統制がとれているといった印象であった。そんな中でも要所で#41小室を中心とした3年生のみならず下級生からもプレイに対する意見を述べるなど、バスケットに対する真摯な姿勢がチーム全体から感じられた。開幕2戦は東海大・大東文化大と開幕早々ハードな試合が予想されるが、取材で感じられた#39桑田のチーム全体を見渡す力も助け、リーグ戦では白星を重ねてくれることだろう。

Writer
坂井 羽衣(サカイ ウイ)

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