2023.08.14

【第99回リーグ戦 注目選手】早稲田大学#13 星川堅信選手


入学当初から早稲田大学の主力としてチームを支え、今や絶対的エースとなった早稲田大#13星川堅信選手もラストイヤーとなる。

40分間コートに立ち続けながらも顔色一つ変えず淡々と得点を取り続ける得点マシーン。そんな星川選手にお話を伺った。


――洛南高校から早稲田大学に進学した理由

入学する前は、大学のパンフレットと試合の映像とかで判断材料は多くなくて、

行ってみたら想定とはどこも違うと思っていて、その中で早稲田は、バスケットボールもそうですけど、勉強も考えていて、そこに惹かれたとこれはあります。あと周りにはおもしろくて、いい人ばかりで、そう言うところを総合的に判断して魅力的だと思いました。


――これまでの3年間までを振り返って

高校では、バスケを重視している人ばかりだったんですけど、大学では、特に早稲田はみんながプロに行くわけでもなく、就活して就職する人が大半で、そう言う面でバスケの熱量での差があって、そこでの自分の中での葛藤だったり精神的な部分を先輩とか助けてもらうことが多かったです。そのこともあって、オフコートでの繋がりがコート上に反映されることが多く、この人のために頑張ろうとかそういうことを思ってきた3年間でした。


僕は普段は表情を崩さないこともあって雰囲気が怖いって言われることが多いので、オフコートではなるべく砕けているようにはしてて、それを4年間やってきたら、1番親しみやすい先輩って言ってもらえるようになりましたね。それをコートで表現できたらいいなと思います。


――スプリングトーナメントを振り返って

6位にはなることができたんですが、日本大学にも勝てなくて、強いチームに勝てたという感覚はないです。

僕らも去年からするとだいぶバスケットを変化させて、速い展開のバスケットをできるように練習して、それがいいところとして現れたので、留学生が不安要素ではなくなった感覚はあります。でもトーナメントはそんなに一喜一憂せずという感じでした。


――後輩たちの新人戦での活躍を見て

いろいろなことができる1.2年生で、サイズはだいぶ小さく、インサイドにアドバンテージを抱えながら、走って走ってというバスケットをしていましたね。日本大学との試合では、オフェンスの手札が少なくなったりするのは見ていて思いました。

チーム全体になったときに、僕がそこに加わってその勢いを抑制しないように、より加速させられるようにしたいです。


新人戦はすごかったです。誇らしかったです。


――早稲田大の注目選手

ガード陣かなりスピードがあるで、そこのボールプッシュやキックアウトからシューター陣の3Pシュートなどそこら辺が中心になってくるので、注目選手はガードとシューターの選手です。


あとは、石坂くんっていう、3年生のインサイドプレイヤーなんですけど、彼は去年リーグ戦で去年のファールランキング3位で、今年は王座奪還となるか、そこら辺を注目してほしいですね。ファール王になるポテンシャルを持っているので。ファールするとあいつは倉石さんに怒られるんですけど、1人で留学生とやっているので、そこの留学生との攻防を見て欲しいですね。あいつがファールアウトしたら僕が留学生を守るんですけど、できるだけ長くコートにいて欲しいですね。


――3x3や、特別指定での経験を経て

その場その場の形があって、早稲田のバスケットとは違うけど、同じボールをリングに入れるということは同じなので、早稲田のバスケットを3x3や特別指定(以後略)に還元させて、特指では自分のプレーでお金をもらうという特別な経験をして、3x3では、10分経った時点で得点が多いか先に21点取るかで終わってしまうので、3x3は5対5のバスケットより最初からフルパワーな感じが強いですね。マックスで力を入れてプレーをしているときに、海外の選手にフィジカルやスピードで勝てなくて、ごつい頭でっかちのやつが突っ込んできたり、その時に手を出したりとかまぁいろいろ汚い感じを学んだりしました。個人的には3x3は5対5より好きで、3x3はコート陣3人でベンチに1人で、1人の発揮する価値の割合が高いというか、コート上で、自分が直接勝利に貢献している感が強いし、5対5でそれがないわけではないけど、そういう経験が自分を変化させているんだと思います。

その経験をしなかった自分と比較ができないから難しいんですけど、いい感じになってます。


――大学バスケでのキャリアを終えた後について

Bリーグ行きたいというのと、小説を書くのも好きで、こういうのも継続してやりたいです。

Bリーグでも特指で行かせていただいたのときに時間が結構あるなと思ったので、生活リズムをただしていろんなことにチャレンジしたいなと思っています。


――リーグの目標

優勝を目標にしていて、去年は最初に連敗が続いて、体力的にもメンタル的にもきつかった苦い思い出があります。去年は勝てそうな試合を2、3個ポロポロ落としてきつかったので、今年はシューターに爆発力があって、ガードもスピードあるし、インサイドも高くない分そこを補っていたりと特徴があると思うので、倉石さんがよく、「いいところだけを試合に出していきたい」って言ってて、僕らの個人の長所を出し合っていきたいです。接戦が多くなると思うので、僕が多分40分出るかもしれない、プレータイム王は嬉しくないんですけど、チームのためなのでしょうがないので、頑張れるだけの体力を取っておいて、とにかく接戦を勝ちたいです。


近年思うような成績を残せていない早稲田大学だが、今年の早稲田大学は一味違う。

昨年よりどこまで順位を上げることができるか、まずは上位リーグ進出だ。

Writer
佐藤 望月(サトウ ミヅキ)

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