2023.04.14

【トーナメント注目校】専修大学キャプテン 赤嶺有奎選手

第72回関東大学バスケットボール選手権大会、通称スプリングトーナメントの開幕と共に、大学バスケの2023シーズンが幕を上げる。

スプリングトーナメントはその名の通りトーナメント形式の大会であり、一発勝負で関東の王者を決める。今回は、注目校10校のキャプテンに話を伺った。


第10回は、能力者軍団の異名を持つ専修大学のキャプテンとして個性豊かな選手たちをまとめる赤嶺選手だ。


--自己紹介をお願いします。

専修大学キャプテン、赤嶺有奎です。


--大学3年間を振り返ってみていかがですか?

すごい中身の濃い3年間で、1年生の頃は西野曜さん(現サンロッカーズ渋谷)であったり重冨兄弟(重富周希、現ライジングゼファー福岡 重富友希、現山口ペイトリオッツ)だったり全国的にトップのプレイヤーが多くて、その中でたくさん刺激を受けることができ、2年次もキング開さん(現横浜ビー・コルセアーズ)だったり寺澤さん(寺澤大夢、現仙台89ERS)だったりとBリーグに行く選手が多い中練習することができて、3年生になったときにはメンバーに入れて、そこから春のトーナメント優勝することができて、辛いこともたくさんあったんですけど、すごくいい3年間だったのかなと思います。

変化として、生活面では食事には気を遣うようになりました。プロテイン飲んだりタンパク質とったり、ビタミンとったりなど栄養の部分から意識して取り組むようになりました。バスケット面では、自分自身呼ばれて専修大学に入ったのではなくて自分からお願いして入学させていただいたので、本当に最初は上手くいかないことが多くて、でもその中で監督が自分の武器を作りなさいということで、自分の武器であるディフェンスに特化することでプレータイムをもらえるようになりました。


--昨シーズンを振り返っていかがですか?

一昨年のスタートの選手が5人全員がプロになった代で、その5人が主力だったのでその人たちが抜けた時にチームがどうなるのかっていう不安の中シーズンが始まったんですけど、やっぱり去年の4年生たちはものすごくチーム力が高くて、その部分でディフェンスからリバウンドっていうところを、能力者軍団と言われてるけど、ディフェンスから泥臭く頑張っていくことにフォーカスした結果、トーナメント優勝してリーグも準優勝して、インカレこそ上手くいかなかったんですけど、チーム力で闘えるってことに気づけたシーズンでしたね。

 

--赤嶺選手がキャプテンに就任された経緯を教えてください。 

経緯としては、同期が4人いたんですけど、1人いなくなって、お前じゃね?みたいな成り行きでって感じで、新人戦キャプテンやったからみたいな感じです。


個人でやることは別に悪いことではないんですけど、ディフェンスは組織的にオフェンスは自由にっていうコンセプトで、オフェンスでもコミュニケーションとることは大事なんですけど、ディフェンスの部分でのコミュニケーション、ディフェンスでとにかく喋ってという部分を大事にしてる、そこの面で自分がチームの先頭に立って頑張っていけたらなって感じです。

 

--赤嶺選手が思い浮かべる理想のキャプテン像とは?

理想像としては、その人自身の個性を出すことが大切だと思っていて、キング開さんはプレーで示すキャプテンで、喜志永さんは声もかけつつプレーでも見せたりっていう部分があったんですけど、自分はなかなかプレーで見せられない部分も多々あるので、やっぱりチームとコミュニケーションとったりディフェンス頑張ったり、自分がチームの為に今何ができるかを考えて、それを実行することが自分のスタイルだと思うので、そういった自分のスタイルが自分のキャプテンの理想像かなと思います。


--チームの現状はどう捉えていますか? 

まだシーズンが始まったばっかりでオフェンスもなかなか上手くいかないことが多くて、やっぱりみんな日本一を目指すメンバーなので、自分がこうしたいああやりたいっていう、勝つために自分たちが動いている中でぶつかり合いが起きてしまっているので、それを少しずづなんですけど春のトーナメントに向けて、長く見てインカレに向けてそういうところは修正していきたいなと思います。


--専修大学が勝つために欠かせないことは何だと思いますか?

ディフェンスとリバウンドっていう部分は優勝に欠かせないのかなと思います。それを去年の4年生が示してくれた大会が春のトーナメントだったので、ディフェンスで守ってチームでリバウンドを取るところから専修大学の能力者軍団といわれるカッコいいバスケットというか、ディフェンスありきのって感じで、みんなオフェンスにフォーカスしがちなんですけど、自分たちがやってるのはディフェンスとリバウンド、それはスタッツにも出てるんで、その部分は大事だなと思います。


--赤嶺選手自身の将来のビジョンというのはどのように描いてますか?

自分自身やれるところまではやりたいと思ってます。

沖縄出身なので、沖縄からきて東京で色々やってますけど、自分は沖縄で成長させてもらった部分が大きいので、沖縄の為に何かできるような人になりたいと思います。

最近では、白鷗大学の嘉数君もスタメンで出ると思いますし、東海大学のハーパー君であったり大東文化大学のジャヘル君といった沖縄出身の選手が頑張っているので、みんなから刺激をもらってます。


--専修大学の注目ポイントを教えてください。

やっぱりディフェンスとリバウンド、チームで守ってチームでリバウンドを取る、そこからオフェンスを展開してくという、能力が高いプレイヤーが多いので、泥臭いディフェンスから華やかなオフェンス魅せられる、そこがチームのポイントだと思います。。

 

 --専修大学の注目選手を教えてください。

めっちゃいますね。みんな注目ですね。みんな上手でみんな注目なんですけど、やっぱりスティーブとケニーはプロから帰ってきたので、それをチームに還元してチームのメンバーも刺激をもらっているので、去年のスティーブとケニーとは一味違うぞっていうのは一つポイントだとは思ってます。

あとは松野と市場と寛太と上村大佐、ジャバが抜けた分そこを誰が埋めるのかってなった時に、ジャバの穴はすごい大きいんですけど、この4人は大学トップレベルでやれると思っているので、4人は注目ですね。


ジャバが抜けてディフェンスの厚みだったり高さの部分とかはすごいジャバの大きな部分だったので、最初は大丈夫かなってってところはあったんですけど、下級生がチャンスなんだって感じでポジティブに頑張ってくれてるので、すごく頼もしく感じます。


--最終学年としてトーナメントに臨む意気込みをお願いします。

去年優勝させていただいて、あまり意識はしてないんですけど今大会は追われる立場になっちゃうと思うので、やっぱそこでチームのディフェンスとリバウンドってところをしっかり出して、ジャバが抜けても専修大学は強いんだっていうのを見せられる大会にしたいと思います。そのためにも自分がキャプテンとしてチームの為に何ができるか考えて行動して、それにみんながついてきてくれれば結果もついてくるんじゃないかなと思います。


昨シーズン、インカレでは悔しい結果になったものの、トーナメント優勝、リーグ戦2位とインパクトを残した専修大学。前回大会王者として連覇なるか、注目だ。

Writer
松村 昂(マツムラ コウ)

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