2023.04.10

【トーナメント注目校】大東文化大学キャプテン 菊地広人選手

第72回関東大学バスケットボール選手権大会、通称スプリングトーナメントの開幕と共に、大学バスケの2023シーズンが幕を上げる。

スプリングトーナメントはその名の通りトーナメント形式の大会であり、一発勝負で関東の王者を決める。今回は、注目校10校のキャプテンに話を伺った。


第6回は、持ち前のハードワークと要所での勝負強さでチームを幾度となく救ってきた大東文化大学の菊地選手だ。


--自己紹介をお願いします。

大東文化大学4年、菊地広人です。


--大学3年間を振り返ってみていかがですか?

あっという間だったという印象が強いです。コロナ禍で入学して最初の一年間は本当に試合ができなかったので、気づいたら4年生になっていたような感覚です。

大学入ってからは、高校の時より自分の時間が増えたので、その時間をどう活かすか自分で考えてやらなくてはいけないというところで高校との違いを感じました。


--昨シーズンを振り返っていかがですか?

去年は、メンバーが揃っていて優勝を狙えるチームだったと思うんですけど、あと一歩のところで優勝に届きませんでした。自分自身も結果を残せずに終わってしまったので本当に悔しい一年間でした。

 

--菊地選手がキャプテンに就任された経緯を教えてください。 

4年生で話し合って決めたんですが、自分は思っていることを全体に発信することが比較的得意なほうなので、チームにそういう人間が少ないというのもあり、自分がキャプテンとして全体に発信し、副キャプテンの谷川に自分に足りない部分をフォローしてもらうという体制が適しているのではないかということでキャプテンになりました。

 

--菊地選手が思い浮かべる理想のキャプテン像とは?

まずは、言動以前にプレーや生活面でチームの見本とならないといけないと思っていて、練習への取り組み方や礼儀・態度などにこだわらなければならないと思います。その上でチーム全体をみて、その都度必要なことを発信し続け、発信するだけじゃなくチームメイトの意見を、学年関係なく意見を拾っていくことができればいいなと思っています。

練習の雰囲気が悪かったり、やるべきことができていない状況をなんとなく流してしまう時があり、そういう雰囲気があると去年のように本当に細かい差が負けに繋がることを経験しているので、このような状況にならないようにチーム全体に発信したり、自ら行動に移して雰囲気を変えられるようにということは意識しています。

 

--チームの現状はどう捉えていますか? 

一人一人の力はあると思いますが、意識の部分ででチーム内に差があって、自分たちでレベルを上げたり、意識を高く持ってやり続けるという部分がまだ全然できておらず、西尾さんに何か言われてからアクションを起こすという状況が多いので、一人一人がスタンダードをより上げていくという意識を持つことができればもっとチームのレベルは上がると思います。


--大東文化大学が勝つために欠かせないことは何だと思いますか?

コミュニケーションだと思います。

たとえ下級生であっても雰囲気が悪かったり、間違っていることに気づいたら誰でも意見を発信でき、それに反応すること。今はまだまだですが、少しずつ増えてきています。学年関係なくその都度しっかりコミュニケーションを取って、やるべきことをチームで統一できれば、チームとしての厚みが出てくるのかなと思いますし、今後そういうチームにしていきたいと思っています。


--菊地選手自身の将来のビジョンというのはどのように描いてますか?

卒業後はBリーグに行って、B1で活躍できる選手になりたいです。また、引退後は自分が今まで経験してきたことを活かし、指導者としてバスケットの楽しさを教えていけたらいいなと思います。

 

--大東文化大学の注目ポイントを教えてください。

アンダーカテゴリーの代表に選ばれてる選手もいるんですけど、メンバー全員がそれぞれ違う良さを持っているチームなので、誰が出ても全員でディフェンスを頑張り、全員で得点を狙えるところだと思います。

 

 --大東文化大学の注目選手を教えてください。

4年生の谷川海斗です。今までの3年間は怪我もあって思うように試合に出れなかった時期が多かった分今年にかける思いが強くて、4年生としてチームを引っ張ってくれていますし、自分に足りないところを補ってくれる頼れる副キャプテンです。見たらすぐにわかると思うんですが、ものすごく上手いのでプレーにももちろん注目してほしいですし、副キャプテンとしてのリーダーシップにも注目してほしいです。


--最終学年としてトーナメントに臨む意気込みをお願いします。

トーナメントは、自分が入学してからずっとベスト8で負けてしまっているので、今年はまずベスト8の壁を越えて、そして優勝したいと思います。


昨シーズンは好成績を収めるもタイト獲得に一歩届かなかった大東文化大学。悲願の優勝に向け、キャプテンシーを持ってチームを牽引する菊地選手の活躍に注目だ。

 

Writer
松村 昂(マツムラ コウ)

おすすめのコラム・動画