一般社団法人
関東大学バスケットボール連盟

 3月4日からルーキーズトーナメントが2年振りに開幕する。大学日本一の座を懸け、熱戦が繰り広げられたインカレから約3ヶ月。4年生が去り、これからチームを牽引する新世代の台頭が期待される本大会。今回は前回大会上位３チームの新人戦キャプテンにインタビューを行った。

 第3回は専修大の赤嶺有奎選手。専修大のプレーに魅了され、沖縄からはるばるやってきた。気迫あふれるディフェンスと的確な声かけでチームを鼓舞する赤嶺選手にお話を伺った。

−−はじめに、専修大への進学経緯について教えてください。

 自分は元々関東のトップレベルでやりたいという意思があり、自分が高校２、3年生の頃にインカレ準優勝していた専修大のプレーを見て、見ていて1番楽しくて感動したチームだったので、自分もこのチームにいってバスケをしたいと思い、自ら佐々木監督に入学を志願し、専修大に進学しました。

−−今シーズン専修大は、スプリングトーナメント５位、オータムリーグ４位、インカレ４位という結果でした。この結果を踏まえ、今シーズンを振り返ってみていかかですか？

 今シーズンはキング開さん（アレセイア湘南、4年）であったり、寺澤大夢さん（東海大諏訪、4年）であったり、4年生の力がとても大きくて、そのおかげでベスト4に入れたり上位の成績を残せたりしたので、本当に4年生に大きく助けられたシーズンだったと思います。だからこそ今大会は、4年生が抜けた今、自分たちどれだけできるか楽しみな大会だと思っています。

−−新人戦に向けて、どのような練習を行っていますか？

 2月の頭に練習が始まったばかりでまだ体を動かしている状態なので、新人戦に向けてっていう状態ではないんですけど、やっぱり専修大バスケ部のモットーのディフェンスとリバウンドの徹底はチームの共通意識として持っています。新人戦はチームが全然完成していない状態なので、オフェンスとかの戦術よりは、基本的なディフェンスやリバウンドで流れを作っていきたいなっていう感じですかね。

−−4年生がいなくなったことにより、特に力を入れたいポイントはどこですか？

 今の4年生は一人ひとりの力がとても強く、個人の得点能力があり、1人でどうにかできるプレーヤーが多かったですが、そこを同じように個々で補うのは難しいと思うので、チームで補っていけたらいいなと思います。個人技も残しつつですけど、去年はそこで苦しむ部分もあったので、やっぱりチーム競技なのでチームで補っていけたらいいなって思います。

−−新人戦のキャプテンに、赤嶺選手が就任された経緯を教えてください。

 経緯とかは特になく、勝手になってました(笑)。自分たち同期が4人しかいなくて、その中にキャプテンぽい人がいないから自分が、って感じですかね。

−−新人戦に向けて、個人の意気込みを教えてください。

 個人として、見ている人に感動を与えるチームにしたいなって思っています。こうやってバスケットができるのも、見てくださる観客の方だったり、学連の方々だったり、後方で支えてくれる監督やコーチなど様々な人がいてのバスケットだと思うので、チームのためにできることをやっていきたいし、うまくいかない時も声をかけるとか、そういう部分を自分がキャプテンとして先頭に立ってやっていきたいと思います。

 プレー面では、ディフェンスと３Pシュートでチームに流れを呼び込みたいなって思っています。特にディフェンスは、インカレで出させていただいた時にチームの流れをいい方向に持っていく場面が少し作れて、その部分は自信をつけることができたので、チームの先頭に立ってディフェンスでいい方向に流れを持っていきたいなって思っています。

−−前回大会準優勝校としての、チームの意気込みを教えてください。

 チームとしては優勝を目指しています。前回大会準優勝校として先輩方が結果を残していて、自分たちは第２シードとして大会に臨むので、先輩たちが残してきた素晴らしい結果を僕たちも繋いでいきたいですし、そのためにも自分たちのバスケットに覚悟を持って楽しみながら、自分たちらしくバスケットをしていけたらいいなと思います。

−−注目選手を教えてください。

 １人目は、米山ジャバ偉生くん（東海大諏訪、2年）です。やっぱり1年生の頃から試合に絡んでいるので試合経験も豊富ですし、代表でも経験があって、1年の頃から隣で見ているんですけど、日を重ねるごとにどんどん成長していって同期としてとっても頼もしい存在なので、ジャバにはプレー面でチームを引っ張っていってもらいたいなって思います。

 あとはクベマジョセフスティーブ（福岡第一、2年）です。今の１、2年生は試合経験が少ないので、1年生の頃から試合に多く絡んでいた2人には、試合に出ていたからこそわかる経験から、チームに色々声かけをしてもらいたいなと思います。

好成績を収め続けたものの、メダルには手が届かなかった今シーズン。

チーム力に磨きをかけ、見ている人に感動を与えるバスケットで優勝を狙う。