2021.09.27

2年ぶりのオータムリーグ ~青山学院大学永野選手インタビュー~

今年度、開催が決定した第97回関東大学バスケットボールリーグ戦(通称:オータムリーグ)。

2年ぶりの開催となるリーグ戦となる中、

注目校のキャプテンに意気込みを聞いた。


第10回は青山学院大学、永野聖汰選手だ。


福大大濠から青山学院大に進学した理由を教えてください。


自分が大濠の片峯先生(片峯聡太監督)に青山学院大に行ってみたいことを伝えたら、先生が青学の方に話をしてくださって、自分の代のインターハイに廣瀬さん(廣瀬昌也前 HC)が見に来てくださって、その時自分が調子良くて活躍できたので、そこで取ってもらえることになって進学が決まりました。


1,2 年生の頃を振り返ってみていかがですか。

1,2 年生の頃は石井さん(石井悠太)、納見さん(納見悠仁、現アルビレックス新潟BB)らの全然レベルの違う先輩たちがいっぱいいたので、自分は試合に出て活躍というよりかは、試合に出ることができたらディフェンスで精いっぱいハッスルしてチームの流れを変えようというような、自分の役割を見つけてそれを全力でやるっていう感じでした。あとはやっぱり常に後ろとか下から声出して鼓舞していくなどして、チームの流れが悪いときに率先して声を出すことを意識してやっていました。


3 年生は出場機会が増えた 1 年だと思うのですが、振り返ってみていかがですか。


キャプテン(斉藤諒馬)がほぼ一人でチームを引っ張っている状況だったので、自分が正ガードとして出るからにはキャプテンのサポートもしていかないと。という意識がありました。あとはゲームキャプテンとして、コートの中でも外でも常に周りに気を配り、声をかけるっていうのを意識してやっていました。

プレー面では、自分から積極的に点を取りに行く意識をもって練習からやっていました。3年生になって得点する人が限られてしまって、そこで自分が点を取りつつゲームメイクしていかないといけないと思いましたし、監督からも言われたので、そういう面を意識してやっていました。


永野さんがキャプテンになった経緯を教えてください。


学年を見ても自分しかいないっていうのはずっと言われていましたし、周りからの推薦とかもあったので、まぁ自分しかいないってことで決まりましたね。


トーナメントはベスト 16 という結果でしたが、振り返ってみていかがですか。


保泉(保泉遼、市立船橋、4 年)が居なかったっていうのは言い訳に過ぎないですけど、試合の前半は流れもよく良い状況だったのに後半一本のミスで簡単に流れが変わってしまい負けてしまって、ディフェンスが緩んでしまったことが一番の原因だと思うので、そこは課題かなって思います。


トーナメントでは下級生もたくさん出場している印象がありましたね。


そうですね、今の一年生は身体能力が高くてフレッシュで、トーナメントでもすごい絡めていましたね。みんなポジションも違いますし、プレースタイルも豊富なので、持っているいい物を活かして思い切って自分のプレーをしてほしいなと思います。

トーナメントは延期が重なりましたが、影響はありましたか。


予定通り GW に開催されていたらチームが全く完成していない状況だったので、自分の中ではプラスに考えています。延期によってできた 1ヶ月で、細かい戦術とかを突き詰められたので濃い 1 か月になりました。

ただ、全員が自分のようにプラスに考えていたわけではなく、ナイーブな感じになってしまっている選手もいたので、そこは自分が引っ張っていけなかったって言う課題を感じましたね。


リーグ戦に向けてのチームの目標を教えてください。


優勝を目指すことはもちろんですけど、優勝だけを見すぎると目の前の対戦相手に足もとすくわれることとかがあると思うので、まずは一戦一戦全力で戦うことが大事になってくると思います。自分たちは人数が少ない分総戦力で戦うしかないので、どのメンバーが出ても全力でハッスルして、ディフェンスからブレイクっていうのを常に意識してやっていきたいなって思います。

2 年ぶりのリーグ戦ですが、戦う上でのポイントはどこだと思いますか。


リーグ戦を経験していないメンバーが多いですけど、チャレンジする気持ちを持ってやっていかないといけないと思います。ゲームコントロールできる人は数人しかいないですけど、声出したりする人が偏ったりすると簡単に流れを持っていかれちゃうこともあるので、ディフェンスもオフェンスも思い切ってやるために、全員が常に声出してハッスルしていく必要があると思います。


リーグ戦の注目選手を上げてください。


アレックス(相原アレクサンダー学、明成、4 年)と槇野(槇野伶、洛南、2 年)、あとは進(進翔太、桐光学園、1 年)と漆山(漆山蓮、山形中央、1 年)です。

アレックスはチーム 1 番の点取り屋ですし、彼が点を取ってくれないと勝てないところはあるので。槇野はチームの中では絶対的シューターなのでリーグ戦でも期待していますし、自分はいつも彼のスリーに期待してパスを出しています。

進と漆山はフレッシュマンで身体能力がとても高いです。進はすごい高さもあって、リバウンドとかゴールへのアタックとかが彼の持ち味なので、そこを期待しています。漆山は今まであまり 1 番で出場してこなかったと思うんですけど、そこはリーグで経験しながら、コントロールばかりになりすぎず、自分の得点能力を活かしてほしいなと思います。


長い伝統を誇る超少数精鋭青山学院大学。

新たな風が吹き勢いづく今シーズン、永野選手のキャプテンシーに期待がかかる。

Writer
谷嶋 瑞希(ヤジマ ミズキ)

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