2021.09.12

2年ぶりのオータムリーグ ~東洋大学伊東選手インタビュー~

今年度、開催が決定した第97回関東大学バスケットボールリーグ戦(通称:オータムリーグ)。

2年ぶりの開催となるリーグ戦となる中、

注目校のキャプテンに意気込みを聞いた。


第3回は東洋大学、伊東潤司選手だ。


まずは自己紹介をお願いします。


東洋大学4年、伊東潤司です。キャプテンを務めています。


飛龍から東洋大学に進学を決めた理由を教えてください。


確か推薦をいただいて、監督の勧めもあってそのまま行ったって感じですね。何個かある推薦の中から選んだって感じですね。


これまでの3年間を振り返ってみていかがですか。

 

そうですね、自分がちょうど1年生の時に信長さん(佐藤信長HC)が来て、なんていうんですかね。1年生の頃は結構わちゃわちゃした感じっていうか、自由な感じだったんですけど、信長さんが来てからは結構プロセスやチームとしての決まりみたいなものが色々増えていってよりチームらしくなっていきましたし、そういうのを年々感じています。自分は1年生の時はそんなに試合に出ていなくて。ちょっとずつとかは出ていたんですけど、ちゃんと出だしたのは去年くらいですかね。去年から、やっとちゃんとプレータイムをもらって試合に出られるようになったっていうか。そんな感じですね。


続いて今シーズンのことをお聞きします。

まず伊東さんがキャプテンに就任されたのはどのような経緯だったのでしょうか。

 

自分はプレーで引っ張るというよりは、練習中から声を出したり、みんなを鼓舞することとかに努めているので、そういう面があってキャプテンに選ばれたんじゃないかなって思います。東洋大は監督がキャプテンを決める感じなんですけど、毎年2人いて本当は自分ともう1人いるんですけど、2人とも監督から選ばれたっていう感じですね。


今年のスプリングトーナメントはベスト16でしたが、振り返ってみていかがでしたか?


法政大と3回戦で当たって、自分が入学してからいつもそこで負けてしまっているので、そこで勝って16に入れたのはこの4年間で初めてでした。そこは単純に嬉しかったっていうのはあったんですけど、やっぱり次の日本大で1部との力の差っていうのが浮き彫りになって。まあいい経験っていうか、そういうのができたっていうのは非常に良かったと思います。でもやっぱり2部の上位で勝てていなかった法政大に勝てたことはかなり大きかったです。

今年度のトーナメントは延期が重なりましたが、どのような影響がありましたか?


最初は5月に開催される予定でそこから延期ってなってモチベーションの低下がありました。でもその分自分達は、弱いなりに準備期間が増えたってことをプラスに捉えてやることができたのでああいう結果に繋がったんじゃないかなというふうに思います。コロナもあって延期前はどこの大学もそうだと思うんですけど、自分達は練習があんまりできていない感じでした。延期になったことで練習時間がしっかり取れたので、延期はプラスに働きましたね。


トーナメントを経て、現在リーグ戦に向けてチームでやっていることがあれば教えてください。

 

東洋大は、先月コロナの感染者が出ちゃったりして。練習を再開できたのは先週くらいからなんですけど、まだ今は体を戻すことっていうのにとりあえずフォーカスしてやっているっていうのがあって。やっぱちょっと遅れた分取り返さないといけないなっていうのがあって今は結構走ったりとかしてます。トーナメントの入りより厳しい状況になってますが、それはどこの大学もそうだと思うのでそこを言い訳にはできないなと思っています。


リーグ戦に向けてのチームの課題はありますか。


やっぱり日本大戦の時とかもそうなんですけど、自分達のチームは身長が小さいので、留学生がいるチームに対してどれだけリバウンドが取れるかっていうのが勝負になってきていて。リバウンドとアウトサイドのシュートっていうのが1つの課題かなと思っています。


個人としては、ここを特に意識しようというところはありますか。


キャプテンとしてチームに何ができるのかっていうところを考えて、チームが沈んだ時にしっかり盛り上げられるようにメンタル面でのチームのケアをするのと、やっぱ試合に出たら出たでディフェンスとか泥臭い部分をハードにできるように頑張りたいなと思っています。


リーグ戦の開催は2年ぶりですが、戦っていくうえでのポイントはどこだと思いますか?


良くも悪くも前の試合を引き摺らないことと、やっぱり切り替えが大事だと思います。トーナメントは勢いで結構いったって感じがあったと思うんですけど、リーグは1試合1試合内容が特に重要になってくると思うので、勝ち方や負けたとしてもその内容にしっかりこだわっていくべきだと思っています。あとは、試合が連続になるのでしっかりと体のケアやコンディショニングをしっかりとしていかないとなと思っています。


リーグ戦の目標を教えてください。


もちろん、目標はやっぱりしっかり勝って1部に上がってインカレに出るっていうことがずっとチームの目標だったので、そこを目指して頑張っていきたいと思います。


最後に、注目選手を挙げてもらえますか?

 

4年の上甲真之介(#57、幕張総合)ですかね。インサイドが得意で1年生の頃から試合に出てて、結構得点源っていうこともあって。インサイドで暴れてくれるんじゃないかなと思っています。結構期待しています。あともう1人、3年生の庄子立稀(#18、聖和学園)。彼も得点源として外からのドライブとかアウトサイドのシュートが得意なんですけど、彼が勢いに乗ってくれるとチームも勢いに乗ることができるのではないかなと思っているので、オフェンスでしっかり引っ張っていってくれたらいいなと思っています。


昨年は下級生中心にオータムカップ2020を戦い抜き、

スプリングトーナメントでは健闘を見せた東洋大。

その勢いそのままにリーグ戦でも勝ち星を重ねられるか、注目だ。

Writer
田山 穂香(タヤマ ホノカ)

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