2021.09.11

2年ぶりのオータムリーグ ~法政大学小野選手インタビュー~

今年度、開催が決定した第97回関東大学バスケットボールリーグ戦(通称:オータムリーグ)。

2年ぶりの開催となるリーグ戦となる中、

注目校のキャプテンに意気込みを聞いた。


第2回は法政大学、小野怜史選手だ。


まずは自己紹介からお願いします。


法政大学男子バスケットボール部のキャプテンを務めています、4年の小野怜史です。


法政二高から法政大へ進学した経緯を教えてください。

 

基本的には、やっぱり法政二高に入ってそのまま法政大って基本的な流れなので、そこに他の考えが出てこなくて。そのまま上がらせてもらいました。


ではまず、これまでの3年間についてお聞きします。

1,2部をそれぞれ経験された3年間でしたが、振り返ってみるといかがですか。

 

最初の頃は、試合に出ることを目標に頑張って、1年生の頃から試合でも少しずつ使ってもらっていました。1年生の時は2部だったんですけど、2年生の時に1部になって1部リーグ戦を戦って、その年にまた2部に降格してしまったんですけど。やっぱり1部で戦っているときはレベルも高くて、楽しかった記憶があるので4年間かけて法政大をもう1度1部に戻したいなって気持ちが強くあります。今年リーグ戦を開催していただけるってことなので、4年目の集大成として、後輩をもう1回1部で戦わせてあげるためにも、リーグ戦勝って今年の4年目を終えることが出来ればなと思っています。

1,2部どちらも経験したからこそわかる1,2部の違いや感じることはありますか。


フィジカルの強さだとか、1個のプレーに対する本気度とか、1個のミスの重要性が違うなという風に感じています。それこそ1部大学ともしインカレとかで戦うってなったら2部と同じような戦い方では戦えないと思うし、常に練習の時から1部と戦うような練習をしていかないとああいう場所で戦い続けるのは難しいのかなって。やっぱ1年間で2部に落ちてしまったのでそう思います。


続いて今シーズンのことをお聞きします。

今年のスプリングトーナメントは初戦で東洋大に惜しくも敗れてしまいましたが、振り返ってみていかがでしたか。

 

戦う姿勢であったり、強い気持ちの準備が全く足りていなくてああいう試合展開になり負けてしまいました。みんなが同じ方向を向いていなかったというか、少しやりきれなかった部分が多かったので、リーグ戦に向けてもう1回頑張ろうと、トーナメントが終わってまだ1、2ヶ月くらいですけどやってきているので、そこの借りはリーグ戦で返せればなと思っています。


小野さんがキャプテンに就任した経緯を教えてください。

 

法政大は自分達の同期だけで決めるんですけど、2年生の時の新人戦でも自分がキャプテンをやっていて、その流れでみんなで話し合った時に自分がいいんじゃないかみたいな声が多く上がって。結構早く決まりましたね。


今年のスプリングトーナメントでは、キャプテンとしてどのようなことを意識しましたか。


キャプテンとしてっていう前に1プレーヤーとして、チームを勝たせるためにどういったプレーや振る舞いをしたらいいのかっていうのを考えていて。3年生とか2年生の頃とは違って4年生になると最上級生の立場で、チームに対して色々気を遣って声をかけないといけなかったり、後輩に対しての接し方であったり、やるべきことが増えてすごく難しいなって感じたんですけど、やっぱりコミュニケーションを多く取ることが大切だなと思いました。


今年度のトーナメントは延期が重なりましたが、どのような影響がありましたか?

 

そうですね、やっぱり大変でしたね。

自分含めて怪我人も結構相次いで出ていて、延期したから出れた選手もいれば、延期したから出れなくなってしまった選手もいたり、教育実習が重なって1ヶ月間あんまり練習にいなかった選手だとか。そういうのもあって、いつやるんだっていうのはみんな心のどこかにあったと思います。どういったメンバーで試合に挑めるのかっていうのもわからず、モチベーションの維持が難しかったです。でも、本当に開催していただけるのならば、その時にいるメンバーで本気を出すっていうのがやるべきことだと思っていたので、練習中から、どうなるかわからないけどやることになったらやるだけだからっていう話をみんなでしていました。みんなの意見は聞いてみないとわからないんですけど、個人的にちょっと法政大としては、延期はマイナスに働いてしまったかなという印象はありますね。

今は、一応まだ怪我持ちの選手はいるんですけどプレーしていない人とかはいないので、リーグ戦は万全の状態でいけるかなっていう感じです。気持ちの部分でも、トーナメントの時はまだ自分達が情けない部分があったので負けられないっていう気持ちがみんな強いと思います。そういった面でまた違った部分が見せられるんじゃないかなと思います。


これから、リーグ戦、インカレと続きますが、それに向けてチームではどのように取り組んでいますか。


今チームで意識しているのは、基本の徹底です。本当に当たり前のところなんですけど、コーナーラン、リムへのアタック、ディフェンス声出すっていう本当に1番最初の当たり前のところを1番できるチームが1番強いと思っているので、そういう土台となる部分をやろうっていう風にトーナメントが終わってからやってきていて。そこの徹底がチームとして1番重要な要素になっているのかなと思います。


リーグ戦の開催は2年ぶりですが、リーグ戦を経験している選手が数少ない状況で、個人としてもキャプテンとしても、戦っていく上で注意しなくてはいけないポイントはどこだと思いますか。


リーグ戦は試合も長いですし、相手もどんどん変わって、スカウティングの量も増えると思うので、相手に目を向けるのもそうなんですけど、いかに自分達が自分達のやるべきことを毎試合徹底できるかっていうところがリーグ戦の勝敗に繋がっていくと自分的には思っています。1試合1試合相手が違くても自分達がやるべきことはなんなのかっていうのを共有して徹底させるのが自分の役割だと思っているので、そういう声かけは毎試合毎試合行っていきたいと思います。


個人としては、ここを特に意識しようというところはありますか。


1プレーヤーとしてもチームを勝たせるっていうところが目的なので、チームがうまく回るようにプレーの部分でもそうですし、コミュニケーションの部分を自分から積極的に増やしてチームを潤滑に回すことを意識したいです。自分のプレーの持ち味は、攻めるオフェンスの部分だと思っているので、早い展開や、ボールプッシュだったりをしっかりやって、良い試合展開をチームにもたらすっていう部分は意識しています。


リーグ戦の目標を教えてください。

1番の目標が1部昇格、1部に戻ることです。そこをクリアするために2部の中で勝ち切るっていうのが必要な条件になってくると思います。


最後に、注目選手を教えてください。


#1川島(川島聖那、福大大濠、4年)と#51金本(金本一真、光泉、4年)ですね。#1川島は、オフェンスで切っていける力とゴールまで行く力がチームトップのレベルにあると思います。トーナメントの東洋大戦でも1番点取ってますし、そういう部分は本当にチームとしても助かっているので見ていただきたいですね。#51金本に関しては、本当にシュートも上手いですし、すごくフィジカルにプレーするというか、ハードワークを1番する選手です。ディフェンスの部分だとかリバウンドの部分でも、チームがやろうって言っている基本的な部分を1番やっていて、信頼もすごく厚いのでそこを見ていただければなと思います。


昨年オータムカップ2020にて2部一位に輝きながらも、

インカレチャレンジマッチで涙を吞んだ法政大学。

リベンジに燃える彼らが、どのようなプレーを見せるのか。

Writer
田山 穂香(タヤマ ホノカ)

おすすめのコラム・動画