2021.09.28

2年ぶりのオータムリーグ ~筑波大学半澤選手インタビュー~

今年度、開催が決定した第97回関東大学バスケットボールリーグ戦(通称:オータムリーグ)。

2年ぶりの開催となるリーグ戦となる中、

注目校のキャプテンに意気込みを聞いた。


第11回は筑波大学、半澤凌太選手だ。


福島南から筑波大に進学した理由を教えてください。


高校2年生の東北大会の時に吉田先生(吉田健司監督)が見に来てくださって、それがきっかけでという感じです。僕の高校の女子の顧問が吉田先生と筑波大で一緒にバスケをしていたこともあって、ちょっとつながりがあったのかなと思いますね。最終的には、入れ違いにはなっちゃうんですけど馬場雄大さんが憧れだったので、同じ大学でプレーしたいというのがありましたね。あとは、バスケに打ち込める環境だと思って進学を決めました。

ではまず、これまでの3年間についてお聞きします。

1年次はトーナメント優勝、2年次はインカレ優勝を果たしましたが、振り返ってみていかがですか。


入学して最初の大会で、何もわからないまま先輩方が優勝してくれたみたいなかたちだったので、特に自分としては何もしてないみたいな感じがありました。

1年目は下積みみたいな、大学バスケになれるみたいな感じで。2年目はインカレ優勝したし、1年の時よりは試合に関わっていたけど、メインというわけではなかったので、優勝しても当事者意識が少なく、自分がもっと出て優勝したいという気持ちがありました。3年ではスタートで出れるようになったけどコロナの影響を受けた形で。1,2年生では出れなかった悔しさがあって、3年生では東海に決勝で負けた悔しさっていうのが結構残っているので、4年目で奪還、優勝したいなって気持ちがあります。


続いて今シーズンのことをお聞きします。

まず、半澤さんがキャプテンに就任した経緯を教えてください。


毎年推薦枠の人がキャプテンになるんですけど、今年は耀(二上耀、北陸、4年)も宗一郎(井上宗一郎、福大大濠、4年)も僕もキャプテンらしい感じはしないから、消去法って言ったら変ですけど、牧さん(牧隼利、現琉球ゴールデンキングス)が、「宗一郎はなし、耀はなし、お前だ」みたいな感じで、新人戦の時にそうなりましたね。新人戦でやったらだいたい4年でもキャプテンをやるので、今年もそのままキャプテンをやっています。

今年度のスプリングトーナメントは3位という結果でしたが、振り返ってみていかがですか。


チームとしては、収穫が出た分課題も出たし、通用した部分もたくさんあったし、という感じで実りのある大会だったのかなと思いますね。特に、井上がケガしてたいり、人数が少ない中で全員で協力して3位になれたのは良かったかなと思います。課題としては、オフェンスの時に人任せになっちゃう部分があって、流れが悪くなった時に点数が止まったりというのがありましたね。あとは、ピックアンドロールの精度が低いと感じたので、そういうところを強化していきたいです。

今年度のトーナメントは延期が重なりましたが、どのような影響がありましたか。


2回延期になったことにより、教育実習の期間とずれたので、それは良かった部分ではありますね。1回の延期だったら教育実習が明けてすぐ試合だったので。延期が重なってチームの調整も難しかったんですけど、練習メニューだったり吉田先生がいろいろ考えてくださったので、感謝していますね。


リーグ戦では小川(小川敦也、洛南、1年)や木林(木林優、福大大濠 、2年)などの代表組が戻ってきますが、トーナメントと大きく違うポイントなどはありますか。


選手層が厚くなってディフェンスでもオフェンスでも、よりハードになって強度が上がるので、自分たちのスタイルのディフェンスから速攻っていうのが出せるんじゃないかなと思います。


リーグ戦の開催は2年ぶりですが、リーグ戦を経験している選手が少ない状況で、戦っていくうえでのポイントはどこだと思いますか。


普段だったら2巡あって、スカウティングとかもあると思うんですけど1巡しかないので、特に最初の相手とかはどういうことしてくるとかわからないので、自分たちのプレーをしっかりやって勝ちにいきたいっていうのはありますね、相手のスカウティングも大事なんですけど、自分たちのスタイルを出していこうと思っています。


最後に、注目選手を教えてください。


二上、井上とあと小川ですかね。耀はスキルが高いですし気づいたら点取ってるみたいな感じなので、リーグ戦でも得点王になってほしいです。勝負所での得点力、クラッチ力に期待したいですね。井上は、トーナメントは怪我の影響で彼自身も思うようにプレーできていなかったと思うので、その悔しさを爆発させてほしいですし、去年一昨年も留学生と対等にやれていたので、今年もそこは期待したいです。小川に関しては、春いなかったのもありますけど、身長の高さやスピードなどの強みを活かして、どんどんボールプッシュして点数を取ってくれるのを期待しています。


代表組や怪我人が欠ける中、3位という好成績を残しトーナメントを終えた筑波大学。

チームが完全体となった今、その真価を見せる時が来た。


Writer
谷嶋 瑞希(ヤジマ ミズキ)

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