一般社団法人
関東大学バスケットボール連盟

 拓殖大と慶應義塾大の一戦。前半、ファウルの嵩む慶應義塾大を尻目に、拓殖大はシュートを着実に沈め大量にリードを得る。しかし中盤になると、慶應義塾大は#13鳥羽、#14小原の3Pシュートで流れを掴み点差を縮めていく。対する拓殖大はタフショットを強いられ加点することがままならず、第3ピリオド終盤で慶應義塾大に逆転を許す。終盤は点の取り合いとなるものの、拓殖大のシュート力が慶應義塾大を上回り、拓殖大は僅かなリードを保ちそのまま試合終了。72－67と拓殖大が接戦を制しベスト4進出を決めた。

 第1ピリオド、開始早々、慶應義塾大はファウルが嵩み拓殖大に6本ものフリースローを許す。拓殖大は与えられたフリースローを着実に沈め、リードを得る。中盤になっても拓殖大の勢いは衰えず#13阿部を中心に加点しリードを17とし、慶應義塾大を突き放す。対する慶應義塾大はタフショットを強いられ7分間で1得点しか奪うことが出来ない。しかし終盤になると#4サワ、#13鳥羽が奮闘し点差を僅かに縮める。23-11と拓殖大が12点のリードを得、第1ピリオド終了。

 第2ピリオド、慶應義塾大は、#13鳥羽の3Pシュートで流れを掴み#8高橋や#14小原が後に続き点差を一気に6まで縮める。対する拓殖大は、#33富山が速攻やジャンパーを沈めるも流れを引き戻すことが出来ず、徐々にリードがなくなっていく。終盤には、慶應義塾大#8高橋の連続得点により更に点差を縮め第2ピリオド終了。37-35と慶應義塾大が2点差まで詰め寄り前半を折り返す。

 第3ピリオドは拓殖大#33富山の3Pシュートからスタートする。序盤、両チームとも精度の高いシュートを放ち、点の取り合いとなる。その沈黙を破ったのは慶應義塾大#4サワのバスケットカウント。慶應義塾大は#12澤近もバスケットカウントを沈め点差を縮め、#11原の3Pシュートでついに逆転に成功する。その間、拓殖大は慶應義塾大のタイトなディフェンスによりシュートを決めることが出来ず第3ピリオド終了。55-50と慶應義塾大が5点のリードを奪い最終ピリオドへ。

 第4ピリオド、両チームともテンポよく得点を重ね膠着状態となる。流れを変えたのは拓殖大#13阿部のバスケットカウント。その後、拓殖大は息の合った合わせのプレイや#11山崎の3Pシュートなどで僅かにリードを得る。対する慶應義塾大は多彩な攻撃からシュートを放つものの、リングに嫌われ得点が伸び悩み、そのまま時間だけが過ぎ試合終了。72－67で拓殖大が勝利し準決勝へと駒を進めた。