2023.08.24

【第99回リーグ戦 注目選手】東洋大学#5 佐藤星来選手

高いバスケットIQと冷静さで得点とアシストを量産する東洋大学#5佐藤星来選手。

千葉ジェッツの練習生を経験した司令塔、佐藤選手にお話を伺った。



――高知中央高校から東洋大学に進学した理由

一つは、自分はPGとしてプロバスケットボール選手になりたいので、指導者が父親でもあるんですけど、PGとしの実績がある人なので、そこで学びたいと思って進学しました。


――昨シーズンを振り返って

昨シーズンはけが人も多くて厳しいシーズンだったんですけど、スモールラインナップながらインサイド陣も奮闘して、アウトサイド陣を運動量上げて強度の高いプレーをできてたんですけど、最後は勝ち切ることができなかったのでそこは悔いが残りました。入れ替え戦では、早稲田大学相手に初戦勝つことができて、そこで早稲田大学に火がついて、逆にこっちが一喜一憂じゃないですけど気が抜けてる部分があって、2戦目、3戦目と負けてしまって、自分自身では得点は取れたんですけどチームを勝たせることができなかったので、悔いしか残ってないです。

――スプリングトーナメントを振り返って

神奈川大学戦では、うちに新しく留学生が加わって違うバスケットスタイルにはなったんですけど、前半いいスタートが切れて、でも後半から一気に流れを持っていかれたっていうのがあって、ゲーム中にチームで修正をできなかったっていうのが一番の敗因だったと思います。


――1部との壁はどう感じたか

僕自身はあまりないと思っていて、最後まで集中力切らさずにインテンシティを持ってやれるかやれないかの違いだと思います。


――千葉ジェッツの練習生を経験して

千葉ジェッツはBリーグの中でもトップレベルなので、すべてにおいて次元が違うではないですけど細かい動きだったりとかが違うし、みんながスターなので、それでもチームで戦えなかったっていう理由でファイナルを落としてしまったので、チームで戦うということに関してすごい勉強になりました。

富樫勇樹さんをずっと間近で見ていたので、ひとりの人間として、振る舞いすべてがお手本のようだったので、見本にして自分もやってます。


ワークアウトのメニューとかでもジェッツで教わったことをなるべくチームに還元できるようにやっていて、自分はポイントガードでメニューは限られてしまうんですけど、ジェッツでもすごい人たちとやることができて、そういった人たちのワークアウトを見て刺激を受けました。


――チームの現状

今までと違って、学生コーチ中心に選手同士のコミュニケーションが取れているので結構いいプレーっていうのは生まれていますね。


――長期に渡るリーグ戦を勝ち抜くためには

1巡目は試合続きでタフなスケジュールになるので、ケガしないということを大前提にして、あとは準も大切ですけどシーズン中でもステップアップできることはあるので、そこの部分で修正を重ねることが重要だと自分では思います。

――東洋大学の注目選手

選手もそうですけど、学生コーチの田中勇颯に注目してほしいです。オフコートやベンチでの声かけっていうのがチームにお大きな影響を与えてくれているので、そこに注目してほしいです。

あとは、1年生でスタートとして出ている霜越洸太朗ですね。今はチームの事情でセカンドガードの役割をしてもらっているんですけど、彼はシュートが上手で、ハンドリングもあるので、ハンドラーとして自分でクリエイトしていける選手として、ピックアンドロールの場面であったりセットプレーの動きとかに注目です。


――リーグの目標

チームとしては、今年は何が何でも全勝優勝で1部昇格して、インカレでベスト8に入るという具体的な目標をチームで作っているので、目標に向かって取り組みたいです。

個人としては、今まではポイントガードとしてチームをコントロールするというのを意識していたんですけど、今シーズンは得点やアシストなど自分がスタッツに残るような活躍をして結果を残して行きたいと思うので、そういうところに挑戦していきたいです。


昨シーズン、1部昇格を一歩手前で逃した東洋大学。

新戦力を加え、パワーアップした彼らの戦いから目が離せない。

Writer
篠原 風音(シノハラ カザネ)

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